Plant
maintenance
プラントメンテナンスについて
私たちが送る豊かな日常生活の根源に「プラント」の存在があります。
プラント内で行われる生産活動を恒久的に維持していくうえで欠かせないのが、三洋産業が誇る「プラントメンテナンス」の仕事です。
プラントとは
プラントとは、機械や装置を複合的に組み合わせた大規模生産設備のことをいいます。製造設備や貯蔵設備、配管など、さまざまな機能を持った複数の設備で構成され、エネルギー、石油化学製品、食品、医薬品などの素材や原料を生産しています。なかでも化学プラントや鉄鋼プラントは、日本の製造業を支える基礎素材を生み出しており、私たちの生活になくてはならない重要な産業インフラです。
鹿島臨海工業地帯
茨城県鹿嶋市・神栖市一帯に位置する茨城県下最大の工場集積地です。1960年代に始まった「鹿島開発」により発展し、現在まで継続して盛んな生産活動が行われています。主に石油化学と鉄鋼の工場群から成る鹿島臨海工業地帯には、160社以上の企業が生産拠点を構え、全体で2万2000人以上の従業員を擁しています。こうした規模の大きさが物語るように、茨城県の経済を支えるインフラとしても鍵を握る存在です。
新規建設から
既存設備を
維持する時代へ
鹿島開発が構想されたのは、日本が高度経済成長期を迎えた時代。急激な高まりを見せる消費需要に対して、各種製造業の原点である石油化学や鉄鋼の生産をますます発展させる必要がありました。鹿島開発は当初、第1期から第4期までの大規模な開発計画でしたが、2度にわたるオイルショックを受け経済が不況へ転じ、第1期のみで収束を迎えることに。結果的にそれまで続いていた新規建設ラッシュから、既存設備を維持しつつ操業を続ける「メンテナンス」中心の時代が到来しました。
調査・診断
対象となる構造物の素材によって、調査・診断の内容は異なります。建物の基礎やピットと呼ばれる水槽状のコンクリート構造物は、酸化作用による中性化、内部鉄筋の腐食、ひび割れの発生有無など、あらゆる角度から劣化状況を診断。水中や水辺にあるコンクリート構造物の場合、水中ドローンを用いて目視探査をする方法もあります。FRP構造物は表面劣化の状況や減肉測定、鋼構造物は自然電位法により腐食度調査などを行います。
修繕
調査によって発見された問題点を深掘りするとともに、構造物の素材や設置環境を考慮したうえで、最適な修繕のアプローチを検討。せっかく修繕を施しても、修繕前と同じ環境に晒され続ければまた同様の劣化を繰り返してしまうため、想定される劣化要因への対処も含めた修繕を行います。これまでに蓄積したノウハウや経験を土台にして、一つひとつの課題と真摯に向き合い、最適解を導きます。
延命化
どんな対象物でも、修繕をして新品同様に戻ることは残念ながらありません。しかし、新品に交換する選択を取れないさまざまな理由があるため、修繕は必要不可欠な選択です。劣化が進んだ状態からとりあえず使用できる状態に戻ればよしとするのか、最高グレードの材料と修繕方法で可能な限り長く使えるようにしたいのかなど、顧客の要望や予算に応じて延命化の方法を決定。どんな場合でも私たちは、お客様がより長く安心して使用できるようベストを尽くしています。